“旬の食材”ってどうして良いの? (2014年10月号)
残暑も過ぎ去り、過ごしやすい季節になりました。秋といえば“食欲の秋”!
おいしい食材が多く出回る時期ですね。先日も患者様と「さんまがおいしくなる季節が来るね」とお話をしていました。「旬のものはおいしいね」という話もよく耳にしますし、当院で月に1度提供している特別食にも旬の食材を積極的に使っています。
ではなぜ、“旬”というものが重要視されるのでしょうか?


◆ 旬の食材は身体に良い ◆
そもそも “ 旬 ” とは、“ 食材にとって最も生育条件が揃った自然環境で育ち、最も成熟している時期 ” を指します。そんな時期に収穫された食材は、とても栄養価が高く、良質な栄養分を効率的に摂取することが出来ます。
魚の場合、旬の時期は脂肪が多くなります。魚の脂肪には、不飽和脂肪酸が多く含まれており、この脂肪酸が血中の余分な悪玉コレステロールを排泄する効果があります。
旬の野菜や果物には、抗酸化作用のあるカロテンやビタミンCが多く含まれます。例えば、ほうれん草は冬場が旬になりますが、夏場に収穫したものと比較すると、ビタミンCは3倍もの差があります。
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このように旬の食材は、季節外れの食材と同じ量を食べているのに、摂取出来る栄養素の量は増えます。旬の食材を食べないともったいないですね!


◆ 旬の食材は美味しい ◆
旬の食材は、その季節に私たちの体に必要なものを与えてくれます。
例えば、夏場に旬を迎える食材は、みずみずしく、あっさりとした野菜や、酸味のある果物です。これらの食材は、暑い夏を乗り切るために体を冷やしてくれるものや、食欲を増進させる効果があります。反対に冬場は、体を温める効果のある根菜類が旬を迎えます。このように、その季節に合ったものが旬を迎え、私たちの体は中からも旬の食材を美味しいと感じることが出来るのです。
さらに、旬の野菜は害虫や病気に強く、少ない量の肥料や農薬で育つことが出来るため、体に安全で、安心して食べられますし、より美味しく感じます。


◆ 旬の食材は安い ◆
季節外れの食材は、ハウス栽培や遠方から輸送されたり、肥料を多く使ったりと作るまでに費用が掛かり、その分高くなってしまいます。しかし、旬の食材は必要以上の手間や費用が掛からない為、安くなります。また、収穫量が多くなることからも、値段が安くなります。野菜が高騰している今、旬の食材を利用すると家計も助かるかもしれませんね。


◆ 旬の食材で四季を感じる ◆
1番旬である時期よりも前に出始めたものを「走り」と言い、季節の変わりを感じることが出来ます。反対に、旬の時期を過ぎ、そろそろ終わりを迎えるものを「名残」と言い、次の季節へ移り変わるのを感じることが出来ます。
日本には四季があります。このように旬の食材を食べる・見る・聞くことなどによって、四季を感じさせてくれるのが、旬の食材の大きな役割だと思います。
ちなみに、「走り・旬・名残」で食材の味や旨味、硬さ、適した調理法などが変わります。それぞれを食べ比べるのも、旬の食材を楽しむ1つの方法ですね。
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◆ 秋に旬を迎える食材 ◆ 
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最近は、栽培技術の発展により、年中食べられる食材が多く、“旬”というものが分かりづらくなっています。これからの季節、美味しい食材がたくさん出回ります。美味しくて、栄養価が高く、安く手に入るものが多いです。旬のものを見つけて、食卓で秋を感じてみてくださいね!


【参考文献】
・学建書院「食べ物じてん」
・「五訂増補日本食品標準成分表」
 

                                                                            sashimi
                                               管理栄養士/山内 茜 (やまうち あかね)
                          2014年10月号
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