体からの 『お「便」り』 (2014年5月号)

便は体からのお便りと言われています。
それは便の状態を見れば、腸内が正常であるかどうか分かるからです。
腸内が正常であるということは、身体が健康な状態であると言えます。
腸内が悪くなってしまうと、腸内のヒダや腸壁などについた汚れが腐敗し、ガス
や毒素が発生します。その毒素が体内に吸い上げられると、身体に様々な悪影
響を及ぼすと言われているからです。

それでは良い 「 便 」 とはどのような状態を言うのでしょうか?
形としてはバナナ型で、水分は80%くらいで茶褐色の便が理想とされています。
水分ばかりで泥状で、薄茶や白っぽい便だったり、水分が少なくコロコロで、黒っ
ぽい便だったりと悪い便だとされます。また、匂いがきつすぎたり、腐敗臭のよう
な匂いがしたりする便も要注意です。

    
さて、これらの悪い便とされる中で、一番多いのはコロコロの堅い便で、何日も
排便がない 「 便秘 」 ではないでしょうか?
日本人の約半分が便秘に悩んでいると言われ 「 便秘を経験したことがある 」
となると、全国民が該当するのではと言われるほど、便秘は身近な悩みとなって
います。
 
 
「 便秘 」とは、日本内科学会では 「 3日以上排便がない場合、または毎日排便
があっても、残便感がある場合 」 と定義されます。
つまり、毎日排便があっても、排便時に痛みを伴ったり、残便感があったりする
場合には便秘であると考えられます。
逆に、3日に1回の排便でも、残便感がなくスムーズに排便できている、上記にあ
げたような良い便が出ている場合は、便秘の心配は考えにくいとされています。

    
「 でも、ただ便が出ないだけでしょ?薬を飲めば出るし、別に困ってないし ・ ・ ・ 」
などと思っている人は要注意です。

実は1998年に21歳の女性が便秘が原因で亡くなっているのです。

その女性は、1年ほど前から便秘の状態にあったそうです。腹痛に悩んではいた
ものの、病院での診察は受けずに、市販の薬を飲み続けていました。

女性が亡くなる前日、風邪の症状と腹痛を家族に訴えていたそうです。そして死亡
当日、体調不良で会社を休み、家で療養していましたが、その日の夕方トイレの前
で亡くなっているのを弟さんに発見されたそうです。

思い当たる病気もないことから、原因を確かめるために死亡解剖したところ、女性
のお腹は妊娠満期のように膨れあがっていました。そのお腹の中には。6、7キロも
の大量の便が詰まっており、直腸付近では水分を全く含まない、コンクリートのよう
な硬い便が数10センチも詰まっていたそうです。

つまり、腸閉塞の状態になっていたのです。
女性の死亡の原因は、腸閉塞による嘔吐や腹痛などのショック状態によるものでした。
生前に医療機関を受診しなかったことや、ショック状態になった時に、周りに人がお
らず、早めの処置がされなかったことが最悪の結果を生んでしまったと言われてい
ます。

このように、たかが便秘 ・ ・ ・ と侮っていると大変なことに繋がってしまう場合があ
るのです。特に便秘が日常化している人は 「 定期的に排便する 」 「 しっかり排便
する 」 という意識が薄くなり 「 いつものことだから 」 と放置してしまいがちです。


それでは、便秘を改善するにはどうしたらよいのでしょうか?
それには、その人の便秘の原因や、生活習慣などで対処方法が異なります。

朝食を食べることでスムーズになった人、適度な運動を心がけることにより、スム
ーズに出るようになった人もいます。睡眠不足にならないよう、生活習慣のリズム
を見直すことでスムーズになった人もいます。

また、毎日決まった時間に排便をする習慣をつけたり水分を多めに摂ったり
することを心がけるようにして出るようになった人もいます。

食事の面では、 繊維質のものを多く摂ったり 乳製品を多く摂ったりすること
によって出るようになった人もいます。カフェインを多く摂ると解消した ・ ・ ・ なんて
いう人もいます。

テレビや雑誌などで特集が組まれ、その方法が非常にたくさんあるのを見ると、解
消方法がたくさんあるのが分かると思います。

また、逆の場合もあります。
それはその方法が自分の便秘のタイプや、生活習慣、体質などに合っていないため
です。これらの方法を試してもまったく効果がない、逆にひどくなってしまった ・ ・ ・
なんていう人もいます。

市販の薬も効かず、いくつも薬を試す羽目になってしまう ・ ・ ・ なんてこともありま
す。
自分にあった解消方法を見つけるのは大変ですが、無理をせず自分に合った
方法を見つけてください。


そして、たかが便秘 ・ ・ ・ と侮らず、症状がひどい場合には医療機関を受診するよ
うにして下さい。

腸からの 『 お 「 便 」 り 』 を見逃さず、健康的な生活を送りましょう。

                               undou 

                          栄養士/山本 志帆子 (やまもと しほこ)
                            2014年5月号



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テーマ:健康、美容、ダイエット - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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