牛乳に含まれるカルシウムについて (2012年3月号)

人間の骨量は、30代から40代にかけて最大となり、
その後は、少しずつ骨量が減っていきます。
 
カルシウムの吸収効率は年齢とともに低下するため、特に女性は、
60歳代の3割以上が骨粗しょう症になりやすいといわれています。
 
日本人の1日のカルシウム摂取量は約500mgで、
およそ100~200mgが不足しています。
 
これは、牛乳100~200ml分に相当します。

牛乳にはカルシウムが豊富に含まれているのは周知のとおりですが、
飲んだ量のおよそ5割は体内で吸収されず、
使われないということをご存知でしょうか?
 
カルシウムにはいくつかの種類があり、
それぞれ吸収率が異なるので下記に紹介したいと思います。


gyuunyuu 

【 リン酸カルシウム 70% 】
ミルクカルシウムとも呼ばれ、牛乳中に70%ほど含まれています。
このカルシウムは不溶性で、体内で利用されにくいとわれています。
乳製品の体内のカルシウム吸収率が5割というのもそのためです。
 
 
【 クエン酸カルシウム 25% 】
牛乳中には25%がクエン酸カルシウムを含み、非常に吸収率の良い
カルシウムです。
工業的に生産され、豆腐などの凝固剤での利用や栄養強化食品の
添加物にも使われます。


【 炭酸カルシウム 0% 】
牛乳中には炭酸カルシウムはほとんど含まれておらず、貝殻や卵の殻
の成分です。酸を中和する働きをもっており、胃酸過多症に対する薬剤
としても使われます。そのためなのか、「胃の痛みには牛乳を飲むと良い」
と言われることもありましたが、むしろ胃酸が出過ぎて胃が痛い場合には、
牛乳ではなく、卵の殻を粉末にして摂るほうが症状がおさまるでしょう。

吸収率は、クエン酸カルシウムと変らないといわれています。
 
 
現在では様々なカルシウム強化食品が作られていますが、吸収率で選ぶ
場合、リン酸カルシウムより、炭酸カルシウムやクエン酸カルシウムが添加
された食品を選ぶと良いでしょう。

 
参考文献 : 「 goog science 」 大塚製薬
「 ビジュアル栄養百科 」小学館
厚生省 平成22年国民健康栄養調査  

                                                                             gyuunyuu  
                       管理栄養士 / 加藤 静香 (かとう しずか)                                                                                                 2012年3月号
                             
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テーマ:食と健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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コメント
質問
はじめまして。
いつも拝読しており、勉強になります。

ひとつ質問させてください。
牛乳のCaの吸収率についてですが、
食事と一緒に飲んだ場合と空腹時に飲んだ場合で吸収される量はどれくらい変わるのでしょうか?

よろしくお願いします。
【2012/03/02 09:47】 URL | #-[ 編集] | page top↑
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