「 無糖 」 と 「 砂糖不使用 」 甘いのはどっち? (2010年11月号)

缶コーヒーを買いにコンビニに行ったときです。

甘さ控えめのコーヒーが飲みたいなぁ・・・と
商品を選ぼうと伸ばした手が思わず止まってしまいました。
 

缶コーヒーのラベルには
「 甘さ控えめ 」 「 砂糖不使用 」 「 無糖 」 ・ ・ ・  ・

いかにも、どのコーヒーも甘さが控えてあるのでは?
と思ってしまうような謳い文句が並んでいます。 
         coofee 

隣の棚に目をやると今度は
「 従来品より○%糖分をカットしました 」 と表示してあるものもあり、
果たしてこの棚いっぱいの商品の中で、
私がほしい 「 甘さ控えめ 」 のコーヒーってどれ?
と思わず考えてしまいました。

 

皆さんは、これらの違いが分かりますか?

 

食品のラベルなどに書いてある様々な表示に、
考えてしまう人がいるのではないでしょうか。 

また、同じ表示でも
メーカーによって甘さが違うと感じている人もいるのではないでしょうか。

これらの表示には、基準があり、
その基準に基づいて表示がされているのですが、
その中でも
「 糖分 」 に関する基準について今回はお話したいと思います。

 

缶コーヒーやジュース、お菓子、ヨーグルトなどのパッケージに表示されている
「 甘さ 」 についての主な表示には
「 糖分控えめ 」 「 低糖 」 「 微糖 」 「 無糖 」 「 糖分ゼロ 」 「 砂糖不使用 」
などがあります。

 

このように表示するためには、厚生省の栄養表示基準により、
糖分の含有量が次のように定められています。( 飲料の場合 )


 

「 糖分控えめ 」 「 低糖 」 「 微糖 」 ・ ・ ・ ・ 100ml中2.5g以下 
                      ( 砂糖ならおよそ小さじ1/2以下 )

 

「 無糖 」 「 糖分ゼロ 」 ・ ・ ・ ・ 100ml中0.5g以下 
 
 

「 砂糖不使用 」 ・ ・ ・ ・ 砂糖は使っていないが、
            その他の糖分 ( 甘味料 ) が使われている場合があり


 

同じ 「 低糖 」 でもメーカーによってずいぶん甘さが違っていたりするのは、
A社では100ml中2gの糖分量ですが、
B社では100ml中1.5gの糖分量であったりするためなのです。
 

また、栄養表示基準では
「 低糖 」 と 「 微糖 」 では100ml中の糖分の含有上限量は同じです。

もちろんメーカーによっても異なりますが、
一般的に 「 微糖 」 の方が 「 低糖 」 より甘さが控えてありますが、
基準を満たしていれば表示が出来るため、A社の 「 微糖 」 より
B社の 「 低糖 」 の方が甘くない ・ ・ ・ ということもあり得るわけです。
 

また、「 砂糖不使用 」 という表示では砂糖は使っていませんが、
その他の甘味料を使っている場合があるため、
思っている以上に甘い ・ ・ ・ ということもあるのです。

 

注意したいのは、これらの表示基準は絶対表示 に関する場合のみです。

「 絶対表示 」 とは含まれている量そのものが
「 少ない 」 ( または 「 多い 」 ) ということを強調する表示で、
単純にこの基準値を満たしていれば
 「 無糖 」 「 低糖 」
などの表示が出来るのです。
 

この 「 絶対表示 」 とは別に相対表示 というものがあります。
これは、絶対表示が 「 100g当たりの含有量 」 であるのに対し、
「 従来のものより少ない 」 ( または 「 多い 」 )ということを示す
強調表示のことを言います。
 

たとえば 「 当社従来品より○%糖分控えめ 」
などという表示が 「 相対表示 」 にあたります。
 
飲料の場合は比較する商品 ( 食品 ) と比べて
100mlあたり2.5g以上糖分が少ない場合に表示できます。

つまり、何と比べているのかを明記し、
規準を満たしていれば表示が出来るため、
「 ○%糖分控えめ 」 という表示でも、対象になるものの糖分が多ければ、
絶対表示で表示された 「 糖分控えめ 」 の商品よりも
糖分が多いという場合もあるのです。

 

また上記の 「 絶対表示 」 にも 「 相対表示 」 にもならない表記があります。

それが甘さ控えめ という表示です。
 

実はこれには明確な基準がありません。
だから、「 一般的な味覚として甘さを控えてある、
自社や他社の製品に比べて甘さが控えてある 」 という感覚的な表示にすぎず、
どの商品と比べて 「 甘さ控えめ 」 なのかはメーカーの人しか分かりません。
つまり、メーカー側の主観で明記されているため、
本当に糖分が低いかどうかは分からないのです。

 

表示内容をよく理解しないと、自分の望む商品が手に入らない場合もあります。
私のように、甘みの少ないものを選ぶ場合、
「 砂糖不使用 」 と書いてある製品はアテにならない、ということです。
また、甘みは欲しいけど、カロリーが気になる場合は、
栄養成分表も含めて確認するなどして、注意したいものです。

 

■国内の飲料製品における糖分の栄養表記基準と砂糖および人工甘味料の規制
絶対表示 相対(強調)表示   メーカー主観その他
表示例 「糖分控えめ」 
「無糖」「微糖」
「従来よりも
糖分控えめ」
 「甘さ控えめ」 「砂糖不使用」
 砂糖(ショ糖)の規制 ○あり×なし×なし○あり※
人工甘味料の規制○あり×なし×なし×なし
                                   ※製品の加工時に限る


                                                 kancoffee
                        栄養士/山本 志帆子 (やまもと しほこ)
                            2010年11月号
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