どちらがおすすめ?たい焼きと菓子パン(2009年12月号)

10年ほど前、教育実習で小学校の栄養教室を受け持った事があります。
 
 
私  「 みんな、ケーキを食べる時には何を飲む?」
  

 生徒
「 お茶だよ!だってケーキは甘いもの 」
    
    「 ケーキとジュースは甘すぎるよ 」
 
 
私  「 じゃあ、ジュースを飲む時は何を食べるのかな?」
  
 
生徒 「 ちょこっとおやつを食べる 」
    
     「 おかあさんがジュースはちょっとにしなさいって言う 」

  
ケーキと 一緒に甘い飲み物を飲む 「 今どき 」 の小学生を想像していた私は、
どこか安心した記憶があります。
 
この10年で食育という言葉をよく聞くようになりましたが、何を食べてよいか全
く分からない、好きなものだけ食べればよい、という人は今は少ないように感じ
ます。
 
逆に 「 どんなものを食べるとどれほど効果があるのか?」 という質問を
受けることが増えました。
食について積極的に考える人が増えているのでしょうか。
 
例えば、病院でも
「 たい焼きと菓子パンならどっちが健康によいですか?」 などと、患者
さんに質問される時があります。
 
「 算数と国語、どちらを勉強すれば頭がよくなりますか?」 と言われている
ようで、はっきりとした答えが欲しい!という様子に戸惑う事もあります。
 
みなさんはたい焼きと菓子パン、どちらがよいと思われますか?
結論を出す前にこの資料から見てみましょう。  
  
 suii   ←画像をクリックすると拡大されます。

これまで50年近く、国民の摂取カロリーは横ばいであるのに対し、糖尿病患者
が増えているのは、車の保有台数 ( 運動不足 ) と高脂肪食が原因では
ないか
という事を示す興味深いグラフです。
 
私達は脂肪について、調味料としての植物油がバターから2割、普段何気なく
食べている一般食品から8割とっていることが、ある調査で分かっていますの
で、いかに食品中の脂肪を減らすかが生活習慣病を予防するポイント
なってきます。
 
では、私達は普段、脂肪をどのくらいとっているのでしょうか。
30歳~49歳までの日本人女性の推奨脂質 ( 脂肪 ) 量はカロリー全体の25%
までですので、およそ49gになります。
 
平成19年度の国民栄養調査ではそれを超える54.2gを摂取していますので、
約5~6g余分に脂肪をとっていることになります。
  
hyou     ←画像をクリックすると拡大されます。
 
では、たい焼きと菓子パンの話に戻りましょう。
 
菓子パンといっても、その種類は様々ですが、それらを集めて平均したところ、
脂肪量は 1 個あたり10.6gとなりました。
 
これは、平均的なたい焼きの8倍分になりますので、
30歳以上の方で、生活習慣病のリスクが高い人は、
菓子パンよりたい焼きが良い。 
という結論になります。
  
siryou3 
 
ご飯かうどんか、肉か魚か、お茶かお酒か、
私達は毎日、何かを選びながら暮らしています。
 
算数は推理する力、国語は表現する力をつけてくれますから、
どちらも勉強して損はないでしょう。
 
対して、たい焼き、菓子パンはどちらもそれぞれに栄養があるものですが、
国語や算数と違って、脂肪という不必要なものもあります。
食事は毎日のことですから、栄養の足し算、引き算も考えながら、
「 おすすめの食品 」 を選びとる力が必要なのです。
 
なんといっても、
今日口にしたものがあなたの10年後の体を作ってくれるのですから、
私も皆さんと共に考え、サポートしたいと思っています。
 

                                taiyaki   

                 管理栄
養士/加藤 静香 (かとう しずか)
                                   2009年12月号 

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テーマ:食と健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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