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薬と食品の関係
「グレープフルーツとこの薬は一緒に飲んでも平気かな?」
「コーヒーやジュースで薬を飲んだって平気でしょ?」

時折、こんな会話を耳にすることがあります。皆さんはどう感じましたか?
昔から薬と食品の関係について、一度はどこかで耳にしたことがあるかと思います。しかし、実のところどんな組み合わせが問題なのか知らない方も多いのではないでしょうか。
近年ではメディアが発達し、健康に関する様々な情報が行き交うようになりました。この、いわゆる健康ブームにより様々な健康食品やサプリメントが普及する中、果たして私達は正しい知識のもと服薬できているのでしょうか。改めて「薬と食品の関係」について考えてみましょう。

■「薬も過ぎれば毒となる」
こんなことわざがあります。これは、適量なら薬として作用するが、とり過ぎは体に有害な影響をもたらすという意味です。
一般的な飲み薬の場合、胃腸で消化吸収された後、肝臓で【 代謝 = 薬が安全に効果を発揮するために、分解してくれる働き 】を受け、血液にのって患部(病気のある部位)へ届き、最後には尿や便、汗などと一緒に体外に排泄されます。このように、安全に薬の効果を得るには【 肝臓が代謝してくれること 】が肝となります。…肝臓だけに。

しかし、飲み薬と一緒に消化/吸収/代謝される食品との【のみ合わせ】によっては思わぬ影響を受ける事があります。
                                                 6月コラム ①

■のみ合わせによって受ける影響
①薬の効き目が強くなりすぎる
最もよく知られているのが【グレープフルーツ + 血圧降下薬(一部Ca拮抗剤)】です。
グレープフルーツの果肉に含まれるフラノクマリンは、肝臓で薬を分解する酵素の力を弱め、薬の効き目が増幅してしまうため、この場合は血圧が下がりすぎてしまうことがあります。「薬との相性の悪い食品は、時間を空けてとれば良い」というのが基本ですが、グレープフルーツではその影響が数日続くこともあるので注意が必要です。
6月コラム ②

②薬の効き目が弱くなる
最もよく知られているのが【納豆 + ワルファリン】です。
抗血栓薬であるワルファリンは、血管内で血液のかたまりができないように働きます。一方、納豆に多く含まれるビタミンKは血液を固める時に必要な成分です。これらを一緒にとってしまうと、お互いの作用を邪魔してしまうことがあります。グレープフルーツ同様、その影響が数日間続く事もあるので少量でも注意が必要です。
6月コラム ③

■その他避けたいのみ合わせ
6月コラム ④

※セントジョーンズワート…ハーブの一種で鬱症状や睡眠障害、食欲不振など精神的症状に効果があるとされています。

この他にも避けたいのみ合わせは存在します。
従って、医師は処方内容によって皆さんに様々な質問を投げかけることがあります。のみ合わせによって思わぬ影響を受けない為にも、受診の際はできるだけ問診内容にしっかりと答えるようにしましょう。また食品だけではなく、薬と薬ののみ合わせも存在しますから、お薬手帳を持参することも大切な予防策となります。

冒頭に挙げたように、最近では様々な健康食品やサプリメントが普及しています。これらは食品とは異なり、薬と相互作用を起こす成分がより多く含まれていることがあります。また似たような商品でも含まれている成分は異なるため、わからない時は自己判断せず、医師、薬剤師または管理栄養士にお尋ねください。


                                                           いつきクリニック石川橋
                                                           管理栄養士 岡田菜摘


<参考>
中外製薬 「正しく使う からだとくすりのはなし」 
https://www.chugai-pharm.co.jp/ptn/medicine/use/index.html (参照2019.5)
大日本住友製薬 「くすりのいろは すこやかコンパス」 
https://www.ds-pharma.co.jp/sukoyaka/iroha/index.html (参照2019.5)
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テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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