体の 『定期預金』 と 『普通預金』 (2008年11月号)

皆さん、体にも 『 定期預金 』 『 普通預金 』 があることはご存知ですか236
首を傾けてしまう人が多いかと思いますが、
実はこれ、『 体に貯まる脂肪の種類 』 を言っているのです。

 『 定 期 預 金 』 → 『 皮 下 脂 肪 』 
 
  『 普 通 預 金 』 → 『 内 臓 脂 肪 』  
を言います。

 
ここでは、この2つの脂肪の違いについて説明したいと思います。


【 内 臓 脂 肪 】
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内臓の周りに多くつく脂肪のことです。内臓につく脂肪は、腸の外側にある「 腸間膜 」
というところに
主に蓄積されています。
『 内臓脂肪 』 が起因する肥満は 『 内蔵脂肪型(りんご型肥満)』と呼ばれ、
メタボリックシンドロームの一因ともなっています。
中年の男性や閉経後の女性に多く見られます。


【 皮 下 脂 肪 】 
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皮下脂肪は皮膚のすぐ下についている 脂肪のことです。お尻や下腹部など、
下半身に蓄積されることが多いものです。
『 皮下脂肪 』 が起因する肥満は 『 皮下脂肪型肥満(洋なし型肥満)』
と言われ、女性に多くみられます。


では、なぜ 『 内蔵脂肪 』 が 『 普通預金 』 ・ 『 皮下脂肪 』 が 『 定期預金 』 と
言われるのでしょうか ・ ・ ・ 236
              34

脂肪組織は余分なエネルギーを蓄積する働きを持っています。
『 内臓脂肪 』 は、体内での代謝が激しく、消費と蓄積が頻繁に行われます。

これが増えてくると、脂肪が分解されてできる 『 遊離脂肪酸 』 が増加します。
『 遊離脂肪酸 』 とは人間がエネルギーとして使うために
血液中に溶け出した脂肪の事です。
消費と蓄積のバランスが取れているうちは良いのですが、そのバランスが崩れると、
どんどんと内臓周りに蓄積し代謝に異常をきたし、
『 糖尿病 』『 動脈硬化 』 などを引き起こします。


『 内臓脂肪 』 は簡単に貯まりやすいのですが、逆に消費しやすいのが特徴です。
このことから、お金(脂肪)の出入りが頻繁に行われる
『 普通預金 』 という言葉に例えられています。


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これに対し、『 皮下脂肪 』 は 『 遊離脂肪酸 』 に分解されても、
体内の血管などを通ってから肝臓に入るため、
その間に筋肉などで使われてしまうことが多く、
代謝に影響を及ぼすことが少ない脂肪です。

また、『 皮下脂肪 』 はエネルギーが不足した際に、
エネルギー源として使われたり、
寒さから体を守ったりする役割もあるため、一度つくとなかなか落ちにくいのが特徴です

このことから、お金(脂肪)を貯めておき、いざという時に使える
『 定期預金 』 という言葉に例えられています。


★ 『 内臓脂肪 』 は食事内容や運動を心掛けることによって十分調整が可能です。 

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通常の貯金ならばお金は貯めておいても問題は無いのですが、
体内の普通預金は違います。
収入(蓄積) と 支出(消費) のバランスをとることが大切です。
そして
『 皮下脂肪 』 ばかりだからといって安心できる訳ではありません。
『 皮下脂肪 』 が内臓を圧迫して、様々な合併症を起こす可能性も指摘されています。

いくら 『 定期預金 』 といってもそこは通常のお金とは違います。
【 体内の定期預金 】 には上限があるため必要以上に脂肪を貯めすぎると
健康に害を及ぼしてしまいます。

体の 『 定期預金 』 はほどほどに、そして 『 普通預金 』 は貯めたら使うを目標に
日々の食生活などを見直してみてはいかがでしょうか ・ ・ ・ 236


参考文献 『肥満で悩む人に』 NHK出版

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                                 栄養士/山本 志帆子 (やまもと しほこ
                                  2008年11月号
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