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慢性閉塞性肺疾患と揚げ物
若い時からたばこを吸っていた私の祖母。
85歳を超えたあたりから咳が日常的に出るようになり、息苦しさで、日常生活に支障が出るようになりました。
部屋を移動するとき、お風呂に入るとき、呼吸が荒くなり、外出が怖くなったといいます。いつも痰がからんだ状態が続き、ついには食事を食べている途中に横にならなければいけないほど座っていることが難しくなりました。その後の病院での検査の結果、酸素チューブをつけて生活するよう医師に勧められました。祖母は在宅酸素療法の傍ら、座ったまま食べやすい菓子パンや、めん類を少しずつ何回かにわけて食べることにしました。

現在、このような慢性閉塞性肺疾患(COPD)で治療を受けている患者さんは全国で26万1千人いると言われています。

みなさんは、呼吸をするだけで1日に何キロカロリーを消費していると思いますか?
答えは36~76キロカロリーです。これは、飴玉が2~5個分に相当します。

しかし、COPDの患者さんは呼吸をするだけで1日になんと430~720キロカロリーを消費しているといわれます。これはおよそ1回分の食事にあたる量で、どれだけ呼吸に労力がかかっているかわかりますね。

エネルギーの消費がはげしいにもかかわらず十分な栄養がとれないため、
多くのCOPD患者さんは 低栄養から体重減少をきたし、免疫力が低下することで命を落としてしまいます。十分な栄養をとるにはどうしたらよいのでしょうか。

呼吸で体外に排出される二酸化炭素は、炭水化物を摂ると多くなり、油脂類を摂ると抑制されます。
祖母がよく食べていた雷おこしや生姜糖などの炭水化物は、消化の過程で二酸化炭素が多く発生しやすいため、よけい呼吸エネルギーで体力を消耗してしまいます。

私は祖母に提案し、食事内容を工夫してもらうことにしました。無理に3食とろうとせず、体力が十分ある時に油を使った料理を意識して食べてもらうようにすすめました。油脂は1gにつき9キロカロリーと高エネルギーなので、少量しか食べられない祖母にはぴったりなんです。今では祖母は、好みの揚げ菓子や、好物のやきそばを少しずつ食べてくれるようになりました。

「たばこを吸ってたら、後で、こんなにしんどくなるんだね」と苦笑いしながらも、明るく過ごしている祖母ですが、COPDと付き合いながら自分らしい食生活を送ってもらいたいと思います。

樹クリニック 管理栄養士 
加藤静香
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