知ってますか?緑茶パワー
皆様、初めまして。
守山いつき病院管理栄養士の加茂と申します。
実は私、守山に配属されて3年目となりますが、今回初めてコラムを書かせていただく事になりました。そこで今回のコラムは、私の自己紹介も兼ねて地元の静岡県掛川市の特産物『緑茶』についてお話をさせていただきます。

静岡県が都道府県で茶葉の生産量が日本一ということはご存知の方もいらっしゃると思いますが、実は一口に静岡茶といっても産地別に風味や色が異なります。

私の地元特産品の『掛川茶』は深蒸し茶の一つです。深蒸し茶とは普通煎茶よりも蒸し時間を2倍から3倍長くする製法で作られ、色は濃い緑色で自然の甘みが感じられる深い味わいになります。栄養面では蒸し時間が長くなった事により、普通煎茶よりも茶葉の成分が多く溶け出すと言われています。

緑茶が抗菌作用や抗酸化作用を持つことは有名なお話ですが、その成分がより多く溶け出ているなんてとてもお得ですよね。


煎茶1


深蒸し茶自体は昭和20年代に確立されたものですが、その掛川茶を代表とする深蒸し茶が有名になったきっかけを紹介いたします。
平成20年~24年の厚生労働省の調査により、掛川市は癌の死亡率が日本で一番低く医療費も全国平均と比べて20パーセント以上低いという統計結果が出ました。そこで国の研究機関が集まり掛川で大規模な緑茶介入研究が行われました。

研究では①偽の粉末、②『やぶきた茶』という掛川産の深蒸し茶の粉末、③『べにふうき茶』という普通煎茶の粉末の3種を比較しました。

その結果、やぶきた茶(深蒸し茶)・べにふうき茶(普通煎茶)ともにLDLコレステロールが平均9.02mg/dl低下する作用がみられ、ウエストの変化についてはやぶきた茶(深蒸し茶)のみ平均1.86cm減少がみられました。

試験を主導した先生のお話では、運動や食事制限を伴わずにこれだけの効果が出るのは薬並みなのだそうです。
この実験では、粉末をカプセルに入れて服用(急須で入れたお茶600ml相当の緑茶エキスの粉末が入っています)されていました。従いまして、同等の効果を期待するならば、1日に600ml程度を目安に掛川茶を飲んでいただくと良いと思います。

そうは言ってもここは静岡県ではないので、なかなか掛川茶は手に入らないと思いますが、その他の深蒸し茶ならば同等の効果が得られると言われていますので、緑茶をご購入の際には深蒸し茶も検討してみてください。
あくまでもこれは研究の一例ではあるため、科学的根拠があるということまでは言えませんが、何気なく飲んでいる緑茶の良さを一度見直していただける機会になれば幸いです。

私も一人暮らしを始めてからは、急須でお茶を入れるということをすっかりしなくなってしまいましたが、小学生の頃に深蒸し茶の正しい入れ方を授業で覚えましたので、この機会にもう一度習慣づけていきたいと考えています。
最後に、美味しく深蒸し茶を飲んでいただけるように正しい入れ方をご紹介させていただきます。


茶葉

煎茶2


参考文献、ホームページ:食べ物辞典
静岡県掛川市オフィシャルウェブサイト
http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kakegawatya/


お茶イラスト


                       管理栄養士/加茂友季子 (かもゆきこ)
                           2016年4月号
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