植物ステロールについて考える (2008年10月号)

● 油がコレステロールを下げる?

最近では、「 コレステロールを下げる 」 と書かれた油をよく見かけるようになりました。
製品にそのような書き方がされているので、実際に利用している方も多いのではない
でしょうか236

このような油には、『 植物ステロール 』 という成分が配合されています。

植物ステロールは体内でどのような働きをするのでしょうか?
 
 
 
● 『 植物ステロール 』 とは何か?

『 植物ステロール 』 とは、コレステロールとよく似た構造の栄養成分で、
159 下図のように本物のコレステロールの代わりに
   十二指腸の胆汁酸ミセルに吸収されます。  
syokubutu.jpg 
 
そのため、ミセル微粒子が吸収しきれなかった本物のコレステロールは
そのまま体外に排出され、
結果として血中のコレステロールを抑えるのです。

植物ステロールは、
肥満や高コレステロール血症などの
「生活習慣病予防」 に役立つ栄養成分として注目されています。

植物ステロールは
「なたね油」 「ごま油「オリーブ油 にも多く含まれています。
 
 
 
● 食べても大丈夫・・・?
 
「 植物ステロールが入った油を使っているから大丈夫 」
とばかりに トンカツ や 唐揚げ をせっせと食べるのは逆効果。

 
なぜなら、植物ステロールが含まれているからといっても、
エネルギーは他の油とほぼ同じなのです。
 
そもそも、植物性の油にはコレステロールは含まれておらず、
むしろ動物の肉529や魚242、 卵86などの食材に多く含まれるのです。
 
機能性の高い油であっても、とりすぎは結果的にエネルギー過剰となり、
肥満や高コレステロール血症に繋がりやすいと心得ましょう。
 
1日に使う油の目安は、
大さじ2杯(約200キロカロリー)程度がおすすめです。
 
チャーハン焼きそば には1人前で、約大さじ1の油を使っています。
天ぷら炒め物 は 1日1~2品程度が望ましいでしょう。
 
 
 
● 植物ステロールを含む食品は油以外にも

「 植物ステロール 」 は、
機能性の高い栄養成分であることが明らかになり、
油などの食品に添加されるようになりましたが、
もともと 「玄米」「里芋」「ごぼう」 などの自然界の食品にも
多く存在しています。

このような食材を日常の食生活に上手に取り入れ、
コレステロールを上手にコントロールしていきましょう!



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                               管理栄養士/加藤 静香 (かとう しずか)
                                  2008年10月号
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テーマ:健康、美容、ダイエット - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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