見える油 と 見えない油 (2008年9月号)
   

 『エネルギー』 の摂り過ぎは、
 肥満や高脂血症などの生活習慣病のもとに
 なるだけでなく動脈硬化から脳卒中・心臓病
 
などの命に関わる重大な病気を
 引き起こします。
 
 このため、
 エネルギーオーバーにならないよう、
 適正なエネルギーを摂取することが
 健康維持するために
不可欠です。
 
 食品に含まれる栄養素のうち、
 エネルギーを持つものは
 『三大栄養素』 と呼ばれる

 『タンパク質』
 『糖質』
 『脂質』      
です。

 なかでも 『脂質』 には
 『タンパク質』 と 『糖質』
 の2倍のエネルギ-があります。
 
 
◎脂質1g → 約9キロカロリー
 ◎タンパク質・糖質1g → 約4キロカロリー
 
 
『脂質』には、調理に使われる
 サラダ油やバターなどのような
 「見える油」 の他、肉や魚、穀物や乳製品、
 菓子類など、食品そのものに含まれる
 「見えない油」 もあり、知らず知らずのうち
 たくさん摂ってしまいます。
 

 
 『脂質』を控えようとする時にまず 『見える脂』
 から減らしてしまいがちです。
 
 『見える脂』の植物油には体内で合成できない
 栄養成分である必須脂肪酸 (リノール酸や
 リノレン酸などの多価不飽和脂肪酸)
 が含まれています。
 
 したがって、ただ減らせばよいというものでは
 ありません。
 
 私たちが摂取している脂質の約3/4は
 『見えない油』 なのです。
 
 脂質を上手に摂るには 『見えない脂』 の
 摂り過ぎに注意して、
 『見える脂』 とのバランスを考えることが
 大切です。

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 ★では、適量とはどのくらいを言うのでしょう?
 
 『脂質』で摂るエネルギーは「1日に必要なエネルギー」の20%~25%です。
 年齢・性別や活動量によっても異なりますが、
 例えば、1日1,800キロカロリーの人の場合 → 360~450キロカロリー
 油脂量でいうと40~50gくらいです。
 この必要性を 動物 : 植物 : 魚 = 4:5:1 くらいの割合で摂るとよいといわれています。
  
 
 【見えない油】 部位別の豚肉 各60g
 
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 ★脂質が多いため同じ重さでもカロリーは大きく変わります。
 
 ※選ぶ部位によってこんなに脂質の差があります。脂質の多い部分は控えましょう!
 
 暑い夏もあと少し!
 
 夏バテで食欲の無かった方も、だんだん涼しくなり過ごしやすい気候になると食欲も
 湧いてくるかと思います。
 
 エネルギーオーバーにならないためにも「見える油」だけ減らすのだけでなく
 「見えない油」 にも意識を向けバランスよい摂取を心掛けましょう!
  
  
  
 参考文献 『五訂増補日本食品標準成分書』 『食べて治す・防ぐ医学辞典』
 

                             

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                                栄養士/山中 裕美 (やまなか ひろみ)
                                 2008年9月掲載
                                 ■ バックナンバーへ ■                
  
 
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テーマ:健康、美容、ダイエット - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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